脳梗塞と血小板

血小板は、血液の中にある細胞で、けがをした時など出血したとき、傷口に集まって固まり出血を止める働きがあります。
しかし、血小板の固まる力が強くなると(凝集能亢進)、血管の中に血小板の塊(血栓)を作りやすくなり、血栓が脳の血管で詰まることにより脳梗塞の原因となります。

抗血小板療法とは?

抗血小板療法とは、脳梗塞の原因となる血栓を作らないようにするため血小板の凝集能力を薬剤(経口投与)により低下させる治療法です。
抗血小板薬には現在、アスピリン、チクロピジン、シロスタゾールなどがあり、当院ではバイアスピリン(アスピリン)、パナルジン(チクロピジン)、プレタール(シロスタゾール)として処方しています。

アスピリン

アスピリンは最もよく使われる抗血小板薬です。血小板の働きを活発にする酵素の働きを抑えて血小板の結合、放出能を抑制します。
また、アスピリンは過剰投与により逆に血栓を作りやすい状態になることがわかっています、これを「アスピリンジレンマ」といい、できる限り低容量(1日100mg程度)での使用が必要になります。以前は、バファリンを使用していましたが、バファリンは胃で解けるため潰瘍の原因になるということで最近は腸で溶けるバイアスピリンが一般的になってきています。

チクロピジン・クロピドグレル

チクロピジンは、血小板同士の結合を起こす物質「ADP」が血小板の受容体へ結合することを抑えて血小板の働きを抑制します。
当院では、アスピリンが合わない方(副作用)や、効果的な抗血小板作用を得るためにアスピリンとの併用で使用しています。当院ではパナルジン錠(100mg)・プラビックス錠(75mg)

シロスタゾール

シロスタゾールは、血小板の働きを活発にするために必要なホスホジエステラーゼを抑えて血小板の働きを抑制します。この薬は、薬を止めてからその効果がなくなるまでの時間が短いという利点があります。
当院では、プレタール錠(100mg)

血小板凝集能検査

血小板凝集能検査は、血小板の固まる(凝集)強さ(能力)を調べる検査です。この検査を受けることによって

●患者様の血小板の状態がわかる(正常・亢進・低下)
亢進している場合は、抗血小板療法を行う。
●抗血小板薬の適正投与量を決定する
適切なお薬の量には個人差があります。
●効果的な抗血小板療法の維持

定期的に検査を受けることによって、お薬の効き具合を調べます。
必要ならばお薬の量を変更する場合があります。

抗血小板療法を受けられている患者様へ

服用を途中で止めると血小板の状態が元に戻ってしまい、病気再発の原因のひとつとなります。医師の処方に基づいて、決められた用法で服用してください。また、他院(歯科を含む)で治療を受けられる場合には、一時的に服用を中止しなければいけない場合もありますので抗血小板療法を受けていることを担当医に申し出てください。