脳卒中とは、昔は「中気」あるいは「中風」と呼んでいましたが、突然に手足が動かなくなったり、言葉が話せなくなったり、意識がなくなったりする発作を「脳卒中」といいます。
脳の血管が詰まって血液が流れなくなったり(虚血性脳卒中:脳梗塞)、脳の血管が裂けて出血する(出血性脳卒中:脳出血、クモ膜下出血)など、脳の組織が傷害されることが原因です。
日本では「脳卒中」で突然死亡する人が非常に多く、1980年までは、日本の死亡原因の第1位でした。その後は少しづつ減少し、最近の統計では悪性新生物、心疾患についで、第3位です。医療の進歩により、脳卒中を発症しても死に至るケースは減りましたが、高齢化社会を反映して、脳卒中にかかる人の数はむしろ増えています。

脳卒中は、危険因子を抱えている人に起こります。その危険因子のうち、「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」「肥満」の4つは、《死の四重奏》といわれ、これらは動脈硬化に関係が深く、脳卒中を引き起こす重要な原因とされています。これらの中の1つだけでも発症していた場合、動脈硬化の発生率は5~6倍、4つの条件がすべてそろっている場合は35倍にもなるといわれています。
定期的に検査を受け、食事に気をつけること、タバコをすわないこと、適度な運動をすることなどの日常生活上の注意が必要です。
また、脳卒中には前ぶれのあることがあります。たとえば、このような症状があったら要注意です。激しい頭痛や吐き気、脈拍に一致してザクザクあるいはザーザーという大きな耳鳴り、顔とか片方の手足のしびれ、あるいは脱力、麻痺が急に出現した場合です。こんな症状が出た場合は、すぐに脳神経外科医の診断を受ける必要があります。












